『ガラスコーティングを施工したけど洗車キズが付いてしまった』
と、ご相談を多数頂きます。
●9Hのものを施工した
●13Hのものを施工した
●多層にすると傷つきにくくなると10層のものを施工した、、、等。
全てに共通することは、硬化型(固まるタイプ)のコーティングを施工したのに、『洗車キズ』が付いたというオーナー様の声です。
最初に結論を言います^^
●コーティングの層(被膜)で、洗車キズを防ぐことは、難しい
●キズの付易さは、塗装そのものの硬さに左右される(柔らかい塗装は傷つきやすい、硬い塗装は、コーティングなんてしなくとも傷つきにくい)
●コーティング層の硬さではなく、『滑りやすく、ツルツル』にすればキズは防ぎやすくなる
上記となります^^
実験動画も先にご紹介いたします。
この動画をどう捉えるかは、お客様次第ではありますが、実際に起こる現象を紹介しておりますので、コーティングを検討する時の1つの判断材料にして頂ければと思います^^
※結構何年も前からこのPR動画はありますが、『凄い!さすが硬化コーティング!』とお客様に思わせるには非常に効果のある動画です^^;
でもそれで本当にいいんでしょうか?ってところです。
ガラスコーティング(硬化型)で、洗車キズが防げると思っている方も多いですが、それは、
●施工側(施工店、コート剤メーカー)による謳い文句の誇大宣伝のため
●ガラスコーティングの呼び名から、硬そう、強そうというイメージのため
●他コーティングより高単価が得られるための施工側の売り方の問題
●施工者自身が正しくコーティングを理解していない
●施工者がコート剤メーカーの言うこと(宣伝)を鵜呑みにしている、信じている
ように、提案側が間違った情報・知識をお客様に発信しているからです。
今回は、色々な誇大宣伝のなかの1つ、
硬度を謳った、ライターを用い動画でよく宣伝されている、信じてしまう上手い動画の秘密、硬度の本当の話をお伝えします^^
ライターを使った実験動画
ユーチューブで、『コーティング ライター』と検索しても多くヒットする、硬化型(ガラスコーティング)を施工した塗面をライターの底、樹脂部分で叩き、キズを入れたのにキズが入っていないかのように見せる動画^^
この実験を検証したいと思います。
ガラスコーティング(硬化型)施工面に、写真のような樹脂製のライターを、叩きつけるようにしてキズ?がつかないよ!という実験動画です。
先に結果(結論)を言うと、9Hの硬度があるコーティングであっても
●キズは付きます^^
●照明によって実験のキズの見え方は変わります
●ライターの金属部分で磨いても同じ結果のようにみせれます
●キズのように見えるのは、ライターの樹脂が溶けた付着物で、その下にはキズが、、、
●キズは、硬度でなく、滑りが良くなれば、ワックス、簡易ガラスコーティング市販品でも同じことを再現できます
●このような実験の場合、蛍光灯下ではなく、キズが良く見える照明下ですべきです
結論から言えば上記のことが言えます。
それでは、実際の実験の流れより説明していきます。
まずは、コーティングが無い状態にするため、コンパウンド(磨き粉)で塗装面を削り整えます。
弊社の簡易コーティング剤(ガラス系と言われる物)を施工します^^
市販のガラス系コーティング剤と思って頂ければOKです。
特徴は、スベスベになります^^
この特徴が重要なポイントになるので覚えておいてくださいね^^
塗り込み、拭き取りでコーティング施工は完了です^^
簡易ガラスコーティングのメリット、施工が無茶苦茶簡単です☆
硬化型のガラスコーティングのような硬い層は出来ません!
簡易コーティングが効いている状態、しっかりと撥水しておりますので、コーティング自体はのっています。
簡易コーティングを施工した面をまずは、ライターの樹脂部分で、叩くようにキズを入れてみます。
結構、強めに叩いてみました。
蛍光灯周辺に白く見えるのが、キズ?です。
キズ・・・ではなく、ライターの樹脂が摩擦熱により溶けて塗装に張り付いている状態です。
ここからクロスで拭き上げてみます。
少しずつ、白いキズ?は取れていきます^^
白く見えていたキズ?もありませんね^^
蛍光灯もしっかりと映っており、この状態を見せられれば、キズが入っていない!と思うでしょう^^
PR動画としては非常にインパクトのある動画です(笑)
次は、ライターの金属部分、樹脂部分より硬い、場所で同じように実験します。
遠慮なくガンガン叩いてみますが、、、蛍光灯下で見ていると、、、
キズが付いていません!
金属部分でもキズが付いていない!凄いコーティングですよね!!!
硬度9Hもない、簡易ガラスコーティングですが、キズが入りません(笑)
実験の真実・・・照明を変えてみる
蛍光灯からキズが良く確認出来る照明に切り替えて塗装面をみていきましょう。
樹脂部分で叩く、キズを付ける実験を同じように、特殊照明下で行います。
蛍光灯よりもはっきりと線が見えますね。
拭き上げます。
拭けば、樹脂が溶けた付着物は落とせます。
付着物を除去した塗面を見るとキズが付いています^^;
今回は強く叩いたこともありますが、
この手の実験で重要なことは、キズが見える照明の下での実験か?ということです。
ライターの金属部分で叩いて
拭き上げてみてから
蛍光灯を見ても、、、キズが分かりません^^;
入っているけど見えないだけです。
お客様を惑わすような広告、PRには疑問を持つ
今回のライターだけでなく、コーティングの宣伝にはお客様に過大に期待させてしまう、誇大広告、誇大PRが多すぎると言えます。
●9Hなど硬度を謳うこと
実際に実験上では、9Hだとしても実際に施工する塗装面ではどうなるのか?1μ(1/1,000㍉)もないようなコーティング層で、フロントガラスでもキズが入るのに薄い薄いコーティングでキズを抑えれるか?^^
よく考えて頂ければ分かるかと思います^^
●凄い多層にするコーティング
多層することで、艶が上がる?耐久性?や効果がアップする?
本当にそうでしょうか?
コーティング剤は非常に薄い層を作るものです。
塗り込み時に、ベターと塗っても大半をクロスで拭き上げるため、塗装上に残るコーティングは本当に僅かだと考えられます。
その上にコーティング剤を塗布する、更に塗布する、、、恐らく溶剤の強さもあり、1層、2層、3層と1層ごとの厚さを形成する事は難しいです。
そして仮に出来たとしても、厚さが厚過ぎることで、クラック(ヒビ)が入ったり、コーティング層が厚過ぎて艶感や色合いが変わるなどデメリットが発生するはずです。
そして、コーティングは最上部が効果を発揮しますが、仮に8層のコーティングをしたとき、防汚性を発揮するのは最上部(8層目)です。
その下部の働きは、、、一体、何の必要があるのでしょうか?^^
厚さにより分厚い層を作りキズが付かないようにする?なら分かりますが、実際に厚くは出来ません。
塗装・照明・力加減・角度
今回の実験は色々な所に問題があります。
塗装
塗装の硬さや劣化具合が変われば、キズが付きやすい、付き難いなど差が出ます。
照明
蛍光灯と洗車キズが見える照明下では、キズや塗装上で起こることが見えない、見えると変わってきます。
力加減
強く叩きつけているようで上手く力を入れないやり方もあります^^;
ライターの樹脂も危険対策で、非常に柔らかい樹脂が使われており、この実験には向いている素材で実験しているだけと言えます。
角度
キズを付けつ場合の角度、照明の角度、カメラの角度でもキズの見える、見えないが調整しようと思えば出来てしまいます。
実際に洗車キズが入る状況下とPR動画は同じと言えない
ある程度硬さのイメージ出来るライターを使い、キズが付かないぞ!というPRですが、非常に上手いと思います^^
ただし、実際の使用下、洗車キズ、微細なキズが入る状況は全く違いますよね^^;
●洗車をしていて、樹脂で叩き、樹脂が溶けて付くようなことは、ほぼありません。
●走行中にも樹脂が叩きつけられることも、ほぼないでしょう^^;ゼロではないと思いますが。
実際には、ボディ上の砂埃が走行中に転がるだけでも微細なキズが塗装(コーティング層)に付きます。
この塗装面も硬度9Hが謳われているコーティングですが、キズも付いています。
こちらも石英ガラスと同じ硬度があると言われるコーティングですが、1年せずこのように。
こちらも硬度9H。
こちらは多層にすることで、全てが良くなる?と勧められた5層のコーティング施工後、半年後の状態。
全てのオーナー様に共通するであろうことは、
洗車時にライターを叩き付けるような乱暴な洗車はしていないと思います(笑)
ってことです。
洗車キズが付く原因は?
実際に洗車キズが付いてしまう原因の多くは、砂埃(砂粒)をスポンジなどで擦る前の段階で落としきれていないことで起こるキズと弊社では考えております。
流水などで、最初に大きな汚れを落とし→スポンジやクロス、ムートンで擦る洗車が一般的かと思いますが、それで洗車キズって入ってませんか?^^
実は、塗装上は排気ガスなど油分汚れが多く、ホース等の流水で流しても粒子の小さな砂粒がボディ上に引っ付いてる、残っている状態の場合が多いのです。
流水で流した後、ボディを指で触ってみて下さい。
ザラツキと汚れが付くはずです。
キズの原因となる、砂粒をスポンジ、クロス、ムートンなどの間に挟みながら、ゴシゴシ、往復運動をしてしまうことで、無駄なキズが入ってしまうのです。
叩くような動作ではなく、擦る、引きずることによりキズが入るのです。
キズを抑えたい場合は
9Hや13Hなど硬度に期待してコーティングを施工しても洗車キズの悩みからまず、解放されることはないでしょう。
それよりも、洗車方法を変える、滑りの良いコーティングを考える方が、洗車キズ問題から解放されます^^
そして、もっと違う部分で洗車を楽しむのが一番でしょう^^
●自分でキズやシミも対処出来る
●プロ顔負けの仕上げが出来る
●5年保証のように5年と言わず10年後まで綺麗さを維持する
そんなことが出来るのが弊社のマイティ3です^^
是非、一度お試しください^^
YouTubeで効果を目でご確認頂けます^^
滑りのアップするコーティングを施工する
弊社では、マイティ3ですね^^
コーティング施工車に使え、耐久性もそこそこあり、汚れ落とし+艶出し+雨染みを固着させにくい保護層まで一気に作れる便利なワックスです。
砂埃を落としてから洗う
キズの原因、引きずってキズになる砂粒をしっかりと落とす作業を今の洗車にプラスすることです^^
詳細はこちら↓
【洗車キズを抑えるための 砂粒 除去を洗車にプラスし劇的に洗車キズを減らす方法】
その洗車方法の応用編↓
【雨染みを作らない洗車方法・水洗いでいつまでも綺麗に維持する洗車方法】
砂粒に着目すれば必ず洗車キズは減りますよ^^
まとめ
●9Hの硬度でもキズは入る
●コーティング硬度でキズが入らない?のではなく、ボディの滑りを良くすればOK
●硬化型コーティングでなくとも、滑りさえ良くなるならば、ワックス、ポリマーコーティング、簡易ガラスコーティングでも同じ結果を得れる
●照明などによりキズの見え方も変わる
●フロントガラスのように厚く、硬いガラスでもキズが入る、、、コーティングの厚さは、1μ以下、それでキズが防げるか?^^;
●キズの入りやすさは塗装の硬さに左右される
●洗車キズの原因は 砂埃 の場合が多い
●ライターの実験は、『インパクトがある、ライター、そして硬いなとイメージし易いものを使う』などコーティングを売る側、売るためのPRとしては非常に上手いが、お客様からすれば非常に紛らわしい、内容もとことん突き詰めたような内容がない。
等、確かにコーティングの有無で、ライター樹脂の張りつき方、除去のし易さは変わります。
ただし、硬化型のコーティング、9Hのコーティングでなくとも、ワックスでも簡易コーティングでも同じことを再現できるので、硬化型コーティングの硬度を連想される、硬度の凄さを勘違いさせるようなPRは、お客様のことを考えると、、、どうなのか?と思います^^;
もちろん、弊社の方が間違っている?かもしれませんので、最後は、お客様自身が両者の意見、動画を確認し、気になる点を相談、質問し自分自信で、選んで頂ければいいのかな?と思います^^
こんな視点もあるよ!
と判断材料の一つになれば幸いです。
ここまでお読み頂きました皆様へ。
乱文にお付き合い頂きまして誠にありがとうございます。
今後も少し変わった?お客様、サービスを受ける側の皆様に有益になるような業界の疑問点などを、色々と発信していければと思います^^
宜しくお願い致します。
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